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「感染症」を保体の教科書で再確認。教科書ってすごいです!

真新しい制服に、なかなか袖を通せない日々が続いています。ある都立高校の野球部を指導する先生が、「新入部員の顔ぶれがわからない。23年生へはLINEなどで練習のアドバイスなどしているけれど、1年生にはそれもできず、どうしていいのやら・・・」と、ため息をついていました。学習面ももちろん心配で、先生方も四苦八苦しているようです。でも、今何より大事なのが「命を守ること」。たくさんの我慢をしなくてはなりませんが、その分きっといいことがある。それを信じてみんなで頑張っていきたいですね。

 ところで生徒さんのお手元には、まだ学校では1度も開いていない教科書があると思います。オンライン授業や自宅学習ですでに使っている教科も多いでしょうが、我が家では先日、すでに使用済みながら捨てずにとってあった教科書「現代高等保健体育」を本棚の片隅で見つけました。そして、何気なくペラペラと見ていたら・・・。「現代の感染症」というページがあって、思わず見入ってしまいました。そこに書いてあったのは次のような文面でした。

「新たに注目されるようになった感染症は新興感染症と呼ばれています。出現する理由の1つは、感染症を引き起こすウイルスなどが突然変異を起こし、毒性や感染力が変化して人間の世界に入ってくることだと考えられます。また、森林伐採などによる環境の激変によって野生動物と人間との距離が近くなり、従来、野生動物のなかにのみ存在した感染症が人間にも広まったことも理由として考えられます」

「新興感染症の場合、人間がまた免疫をもっていないために大流行を引き起こす危険性が高く、また診断や治療の方法が確立していないために適切な医療行為が困難です。現在では飛行機などの交通網の世界的な整備により、地域的な流行が瞬く間に全世界に広がるため、昔よりも侵入防止対策が難しくなっています」

 教科書ってすごい! 何てわかりやすいんでしょう。今ならこの教科書の説明文が手に取るようにわかります。単に太字のところだけをマーカーで印しただけの学びに終わった我が娘は、「あれま、本当だ」と目を丸くして驚いておりました。しかも、2002年に発見されたSARSコロナウイルスの写真も載っています。来年の教科書にはもしかしてこれに代わり、今回の新型コロナウイルスの写真が載るのかも・・・。ふとそんなことまで考えました。皆さんのお手元にも保体の教科書がありましたら、ちょっとのぞいてみてください。改めて現況を考えるきっかけになるかもしれません。

 とにもかくにも、世界中でただならぬことが起きている、それが現実です。それを冷静に、そして正しく理解し、これまでの日常を取り戻すための努力を一人ひとりが行うこと。今はそれが大切だと改めて思います。そのうえで、一日も早く制服に袖を通し、生徒さんが元気に通学できる日が来るように。ユニスタ一同、心からお祈りしています。

なお、ユニスタ各店舗は、現在すべて休業とさせていただいています。営業再開については随時HPにてお知らせしますので、ご理解いただければ幸いです。

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