「消えたことば辞典」&メリー・クリスマス!
もうすぐクリスマス。イブが日曜日なので、ユニスタ本店のある自由が丘でとくに有名な洋菓子店「モンサンクレール」の店先には、朝からきっとケーキを予約した人で長い列ができることでしょう。その長い列は、伸びるとユニスタの担当校「自由ヶ丘学園高校」の脇まできます。毎年続くその人気ぶりには本当に驚かされます。
その「自由ヶ丘学園高校」のロビーには大きなクリスマスツリーが飾られていて、ガラス扉の内側ではありますが、道行く人もその姿をはっきりと見ることができます。本当に大きくて、めちゃくちゃ賑やか。昨年まで男子校だったことがウソのように学校全体が華やかに、そして楽しそうに見えます。共学化して1年目、女子の加入で大きく変化を遂げた学校のひとつです。
変化といえば、私たちの使う言葉も時とともに新しく生まれ、また消えていくものが少なからずあります。毎年流行語大賞が発表されますが、時代を象徴するような言葉が候補にたくさん入っていますよね。その言葉も数年後にはまったく使われなくなり、死語となることも珍しくはありません。言葉ってホント、生きているんだと実感します。
学生さんの手元には、いつのときも「国語辞典」があると思います。ネットで調べる頻度が増えて、いつの間にやら本棚の片隅に追いやってしまった人もいるかと思いますが、この辞書と正反対の本が今年出版されているのをご存じでしょうか。その名前は『三省堂国語辞典から 消えたことば辞典』。タイトルどおり、現在流通する国語辞典にはなくて、でも過去の版には載っていた、古き懐かしきことばを集めた本です。
つまり、過去に活躍したのにすでに消えてしまったことばということですが、例えば「IBM」、「MD」、「コギャル」「着メロ」などがその一例です。学生さんのなかには「それ、聞いたことある!」という人もいるだろうし、「何、それ?」という人もいるでしょう。意味はぜひネットでいいので調べていただきたいですが、こうして辞書というのは何年かごとに改定され、そのたびに必ず新しいものが入り、逆に同じくらいの数が削除されます。削除するかどうかはきっと難しい判断を迫られるはずで、多くは検索される頻度が減っていくとみなした古いことばが、やむなく割愛されるそうです。
辞書作りの大変さは、ベストセラーになった三浦しをんさんの『舟を編む』を読むとよくわかりますよね。映画にもなりましたが、興味深い内容とともに、地味にコツコツ仕事をやる大切さも私自身は学びました。この本は、いつだったか朝日新聞がまとめた、人に勧めたい本のナンバー1になった気がするんですが違ったかな。未読の方はぜひこの機会に読んでみてください。『消えたことば辞典』とともに、お子様へのクリスマスプレゼントでもいいかもしれませんね(もっと違うものをと言われちゃうかな!)。
メリー・クリスマース!🎅