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がんばれ受験生! &アンコンシャス・バイアス

大學共通テストが終わりました。挑戦した皆さん、出来はいかがでしたか? 持てる力を存分に発揮できれば言うことなしですが、それって本当に難しいこと。思うように点が伸びず、う~んと嘆き節の方もいるかもしれませんが、受験本番はこれからです。風邪などひかず体調万全で、次々来る山を乗り越えていってください!

 都立高校の推薦試験が間もなくですが、倍率トップは青山高校とのこと。三田、駒場も人気で、単位制の学校では新宿高が恐ろしい倍率でトップを走っています。新宿高はあのターミナル駅「新宿」の南口からほど近い場所にあるという点が通いやすさにつながっていると思いますが、全員参加の夏の遠泳合宿が未だに行われているなど独特のカラーを持ち、しかも偏差値トップレベルという伝統校。もし時を巻き戻せるなら、この学校へ行きたい!(受かるとは思っていません)と私も当然のことながら思います。

 学生の皆さんは、今、どんな目線で学校選びをしていますか? そういえば、「アンコンシャス・バイアス」という言葉が昨今使われるようになっています。「アンコンシャス・バイアス」とは、これまでの経験を通しての思い込み、無意識の思い込みといったことを指します。

 例えば昭和の時代は、男の子は黒のランドセル、女の子は赤のランドセルが当たり前とされていました。当時はランドセルにはこの2色しかなかった・・・というのが前提としてありますが、この2色があるなら女の子が黒でもいい、男の子が赤でもいいわけですよね。でも、実際にはそうはならない。男の子が赤いランドセルを背負っていたら、当然のごとく「おかしい!」「変だ~」となっていました。

 でも、さまざまなカラーが揃うようになった今では、男女で色分けなどされていません。むしろ女の子がビシッと黒のランドセルを選ぶというのもカッコよくていいですよね。それと同じで、大学進学の際に理数系は男子が多いのが当たり前。理数は男子のほうが得意。。。という考え方は「アンコンシャス・バイアス」ではないか、という問いが生まれるようになっています。私自身も言われてみれば、そのように理解していた気がします。

 しかし、ダイバーシティ&インクルージョンが求められる現代社会。男だから、女だからといった考え方は古いとされるようになり、中・高校生に対しても「アンコンシャス・バイアス」について学びを広げてほしいという動きは加速しています。道徳の教科書にも採用されるようになるそうです。

 理系か文系かの話に戻せば、女子の理数系への関心を高め、進出を後押ししたいという思いが文科省にはあるのでしょう。新しい視点で将来への選択をしてほしいということですね。「アンコンシャス・バイアス」によって視野を狭めないように、と。

 そうそう、ある日の制服受注で、沖縄から東京へ越してきた女子中学生から「沖縄では女子の学ランって珍しくないんですよ」と教わりました。そうなんだ! と、目からうろこ。地域によってどうしても認識の差はありますが、もし東京でこの風潮があれば、私も迷わず学ランを選んでいたかもしれません。

 私たちが扱う制服アイテムも含め、大事なのは「決めつけず、思い込まず」。そして、「アンコンシャス・バイアス」によって偏見や差別を生むことなく、誰もが自分らしく生きられるような世の中であってほしいものです。

 

 

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