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ご入学、おめでとうございます

久しぶりのブログ更新です(汗)。まずは新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。まだ始業して数日ではありますが、新たな学び舎の空気に少しは慣れましたか? 制服の着心地はいかがでしょうか。新しい制服は生地にハリがあり、パキッとした感じが遠目からもわかります。それが次第に着る人の体に寄り添うようにフィットして、優しく馴染んでくるんですが、やがて1年経ち、2年が過ぎ、3年生になる頃には一部ヨレたり、見事にテカリまで発するように。でもこれこそが、学生さんの成長している証です。そして、日本ならではの技術が集結したメイドインジャパンの制服たちは、多少の苦難には決して負けません。卒業を迎える最後まで踏ん張りぬいて、学生さんを次のステップに送り出します。制服たちも日々奮闘しているんですよね。学生の皆さんも、学業に、部活に、その他もろもろがんばってください。ステキな出会いもたくさんあるといいですね!

 さて、個人的主観ではありますが、ここ1年、活動や発言に注目している方がいます。慶応大学医学部教授の宮田裕章先生です。コロナ関連でテレビ出演も数多くされており、あのシルバーグレーの髪色に黒の革ジャンスタイルで登場する研究者、といえばおわかりの方も多いのでは? 東大医学部、同大学院卒で、現在はビッグデータをもとにしたデータサイエンス、医療政策を専門に国や自治体を始めとした数えきれないほどのプロジェクトに参加されています。その発言はとてもわかりやすく、説得力があり、なおかつスーツや白衣を着ずにバシッと決めた個性的なファッションに、ついつい教授という壁を越えた親しみやすさまで感じてしまいます。

 で、何が言いたいのかというと、昨年暮れのことですが、宮田先生が「スーツ・オブ・ザ・イヤー2020」を受賞されたんです。「チャレンジを纏う=スーツ」をコンセプトに挑戦し続ける人に贈られるという賞で、今の髪形になってスーツは着ないのかと思っていたらそうでもないとか。「ドレスコード」自体、お好きなのだそうです。ブログから先生の言葉を引用しますと、「文化や国を超えて、働く人を格好良く見せる工夫が積み上げられたファッションがスーツです。またエレガンスを纏うときに世界中の人々をつなぐことができる最も強力なコードでもあります。そういう点から見ても、スーツはとても魅力的なスタイルだと考えています」とありました。

その一方で、次のようなコメントも。「私が好まないのは、制服やスーツというドレスコードが個性を殺し、歯車としての役割を強いるものとして運用されるケースです。日本が価値創造社会を謳うのであれば、個性を響かせあい、多様性を育むドレスコードとしてスーツが発展していくと良いなと考えています」。

なるほど、そうですね。ここでいう制服はビジネスシーンが中心だと思いますが、学生服にも一理あるような気がします。その学校の生徒として恥ずかしくないように、きちんと制服を着こなす。だらしない着方はしない、というのは決して間違いではありませんが、制服を着る時期は一生に一度しかない、学生として若さいっぱい輝く時期です。そう考えると、やれスカートの丈の長さがどうのではなく、どのように着たら一番学生らしいか、こう着たら毎日がきっと楽しいのではといった視点で一人ひとりが制服と関わることも大事なのではと感じます。自分勝手に着るのはNGですが、みんな同じだからこそ、個性を上手に響き合わすために考える。宮田先生のコメントから、ふとそんなことを思いました。学生の皆さんはこれから忙しい毎日が続くでしょうが、一瞬でもそんなことを頭に思い浮かべてくれたら嬉しいです。

 

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