体育の先生のつぶやき。生徒の心を心配しながら・・・
東京都にまた緊急事態宣言。最初に発令された1年前は学校が春休み前倒しで休校となり、先生や生徒さんに大きな影響が出ました。今回はそこまでには至っていないものの、学校行事、部活動、各大会そのものも中止や規模縮小など、現場の苦悩を思うと胸が痛みます。
昨年、休校、自宅学習になってしまった折、どうするんだろうと危惧していたのが「体育」の教科です。仲間と一緒に元気に、健やかに体を動かす時間なのに、PCの前でやれというのはあまりに酷。気になって、ある都立高校の体育の先生に当時の様子をちょっと聞いてみました。あくまで知人としての会話ですが、そこにはもちろん本音もチラリ。
「体育は実技科目としての誇りをもって、オンラインではやれない!という姿勢を貫いていました。それでも自宅学習になった時期はどうしようもなく、他教科同様、画面越しに出席を取ったあと、伝統の〇〇高体操でスタート。もちろん教室には自分一人。カメラの前でイチニ、イチニ。次に補強筋トレをやってみせ、一緒にやるぞ~と指令。そのあとはプロテインを飲みながら体をつくる大切さを語ったかと思えば、時にはコントまがいのやりとりを披露。教師として手探りながら生徒を励まし、最後は〝家の周りを走ってこ~い〟と言って授業を終えました」と、先生。
当時その先生が嘆いていたのは、PCの前で7時間授業なんて不健康過ぎる・・・ということ。体はもちろん、心までやられてしまうと心配していました。実際、その後学校に行かれなくなってしまった生徒さんもいるそうで、先生がとても心を痛めていました。今は表面上何もなくても、予想以上に長く続くコロナの影響は、数年後の子どもたちに思いがけない影を落とすかもしれません。そんなことがないように、しっかりフォローするのは周りの大人の役目。そして、もしものときは、そんな彼らをきちんと救ってあげられる世の中であってほしいと切実に思います。
最後に、緊急事態宣言下ですが、感染防止対策を行いながらユニスタ各店とも営業しております。29日(木)から夏季休暇となりますので、修理のご依頼などがありましたらお早めにご来店ください。購入品などのご用命は、事前に店舗にご連絡いただくと販売がスムーズです。