冬服のお手入れはお済ですか?
冬服から夏服への衣替え。服装が身軽になり、学生さんたちの足取りも軽やかに感じられます。冬服は10月までお家の中でお休みですが、再び安心して着用するにはきちんと洗濯し、型崩れしないよう保管しておくことが大切です。今日はしばし休息に入る冬服の、お手入れ法についてお話します。
まずは、制服についているタグでお洗濯の方法を確認してください。クリーニング表示の場合は、衣替えと同時にお早めにクリーニング店へ。ユニスタの場合、とくに中学生の制服では上着、ズボン、スカートともにご自宅での洗濯が可能なものが多くあります。OKの場合は洗濯機使用ができるのか、また手洗いがよいのかを見てください。そのうえで洗濯機、手洗いともに、お洗濯前には全体をブラッシングし、ポケットの中をチェック。ハンカチや紙切れが入っていないか、またできるだけ埃を払い出してください。さらに全体を見渡して、ほつれがないか、ボタンが取れかかっていないかを確認。襟や袖口など、汚れが激しい部分があったら先に部分洗いすることをお勧めします(※ここ、ポイントです!)。
洗濯機で洗う場合はボタンやファスナーをとめ、形を整えてネットに入れます。このとき、ネットに入れようと小さく折りたたむとシワになりやすいので、大きめのネットがあると便利です。詰襟のボタンが取り外し可能であれば、先に外しておくといいでしょう。水温は30℃くらい、ウール混の場合は30℃以下が適温です。水温が熱いと縮みの原因となります。他の洗濯物とは分けて洗ってくださいね。
手洗いで洗う場合は、水温は同じ。容器に折りたたんで入れ、型が崩れないよう制服全体に力を入れながら押し洗いしてください。そのとき、生地をこすり合わせないよう注意し、「両手でやさしく」。使用洗剤については、ウールはアルカリに弱いので中性洗剤を使用するのがベスト。具体的にはエマールやアクロン等です。塩素系漂白剤の使用は、色あせの原因になるので避けてください。干し方はしわをのばし、上着なら厚めのハンガーにかけます。スラックスやスカートは、ピンチハンガーを利用してウエスト部分を筒状に止め、中まで風通しをよくするといいですよ。基本、陰干しをお勧めします。なお全自動洗濯乾燥機は縮みの原因となりますので、洗濯のみのコースを選んでください(Dry Wash製品を除く)。
ちょっと面倒かもしれませんが、ぜひ気楽にトライしてみてください。制服のお手入れは子どもが高校を卒業するまでの一時期です。お母さんの愛情をたっぷり注ぎ、洗ってあげてくださいね。