制服納品で必要不可欠な「衣装ケース」づくり
今日は真新しい制服一式をお届けする際の、「衣装ケース」のお話です。お客様から受けたご注文の品は、基本的に持ち手のついた段ボール製の衣装ケースでお渡しします。中には制服上下、ネクタイやリボンなどの指定品が入り、そのほかにワイシャツ、靴下、ベルトや体操着などをご購入いただいた場合は、その量に応じて別の衣装ケースが用意されます。そのときはケースが2つ以上になるということですね。
宅急便によるコレクト配送でお受け取りの場合は問題ありませんが、店舗にご来店でお受け取りになる場合は、大きめの箱が2つだと結構な荷物です。重さもそれなりにありますので、お持ち帰りの際はどうぞ気を付けてお運びください。とくに自転車で運ぼうとすると、荷物カゴから間違いなくはみ出します。ご家族でご相談のうえ、徒歩にて複数でご来店いただくのが一番安全かと思います。
ところで、生徒さんお一人ずつに衣装ケースが用意される・・・ということは、その人数以上にケースが必要になってきます。各学生服メーカーも同様ですが、ユニスタでもこの衣装ケースづくりが必須作業。別々にカットされている箱の上側(フタ)と下側の段ボールをそれぞれ組み立て、この2つをつなぐクリップと、持ち手をつけて完成させます。2人で作業を分担し、慣れてくるとパン、パン、パンとリズミカルに作業が進みます。
そして、衣装ケースづくりをしながら思うわけです。このケースの形を考案した人ってすごいなって。四隅の強度を高めるためのカットの仕方など、見れば見るほどな~るほどと納得。そんなの当たり前と思うかもしれませんが、そこにはアイデアと工夫が満載です。組み立て式の箱って、それぞれ開いた(崩した)ときの形が違います。ムダな紙を使わないよう最低限でデザインされていたり、またスィーツの箱なんてお店ごとに少しずつ違い、持ち手まで箱の一部に組み込まれていたりしてすごく面白いですよね。
そうは思っても、使い終わったらリサイクルに出すしかない運命の段ボールや箱たち。ユニスタにも各メーカーから商品が届くたびに、山ほどの段ボールリサイクルが発生します。なんかもったいないよな・・・、何かできないかなと思っていたら、ある日のNHK「あさイチ」で取り上げられていたのが「段ボール遊具」の特集でした。さすがに大きなものは作れないけど、家にある段ボールで楽しめそうな作品が紹介されており、春休みの今、お子様と手作り遊具に挑戦してみてもいいのでは? と思ったりしたのでした。おままごと用のキッチンなど、ステキですよね!
さてさて、衣装ケースづくりがひと段落したあと、不要になった大きな段ボールを片づけます。崩すのがもったいないな~と思いながら青い箱を眺めていたとき、そうだ!とひらめいて、お昼休みにいたずら心でちょいとペンを走らせてみました。う~む、ゼンゼン「トーマス」じゃないけど、小さな子どもを乗せて引っ張ってあげたらきっと喜んでくれそうです。残念ながらすぐに壊してしまいましたが、リサイクル行きの運命の段ボールもちょっとは喜んでくれたかもしれません。忙しいのに、余計なことをして・・・の一コマでしたっ!