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卒業式、詰襟の第二ボタンの行方は!?

昨年12月から始まった今期の制服販売も、先週末をもってほぼ終了。ラストを飾ったのは、ユニスタから徒歩56分のところにある男子校、自由ヶ丘学園高校でした。同校はもともと黒の学ランでしたが、数年前にリニューアルし、ややグレーがかった落ち着きある色の学ランになりました。夏ズボンは薄めのチェック柄でとてもオシャレ。皆さん、似合ってくれたらいいなと思います。

 

学ランの歴史を紐解くと、1879年に学習院が海軍士官型の詰め襟を導入したことに始まるそうです。今から100年以上も前で、1986年には帝国大学で金ボタンの詰め襟が導入されました。古くからある学ラン、やはり男っぽくていいですが、卒業式ではその学ランの第二ボタンを取って女学生に渡すという、とてもステキな風習があるのをご存知ですか? 今やデザイン度の高いブレーザー型の制服が主流となっていますので、知らない学生さんも多いかもしれませんね。

 

中高生が卒業時に制服の第二ボタンを介して思いを伝えるきっかけとなったのは、1960年公開の戦争映画が元ではないか、という記事が先日の朝日新聞に載っていました。終戦を知りながら出撃する青年が思いを寄せる少女との別れに、詰め襟の制服から金ボタンをちぎって渡す場面があったそうです。なぜ第二ボタンだったかについては、一番心臓に近い部分だからだと、制作した映画監督が言っていたとのこと。せつなさが伝わってくる映画の終盤のシーンです。

 

さて、学ランを着ている男子学生の皆さん、第二ボタンはどうしますか? 高校はすでに卒業式を終えてしまったところが多いとは思いますが、中学校はこれからのところがほとんどですね。そして、親御さんは卒業式を終えて帰宅した息子の制服を見て、「あ、ない!」と驚くのか。さもなければ、「あ、ちゃんと残ってる!」と変わらぬ制服を見て思うのか、どちらでしょうね。いずれにしても、今月は別れの季節。友との悔いなき別れをお祈りします。あらためまして、ご卒業おめでとうございます。

 

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