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大谷選手が算数に登場。未来の教科書の行方は

今日は、学校教科書についての一考を・・・。2024年春より使用される小学校、高校の教科書の検定結果が3月末に公表されています。かつてはなかった小学校の「英語」では、映像や音声を視聴しながら学べるように工夫され、イラストなどを多用した辞書もつく教科書もあるとのこと。また全体では、昨今関心が高まるプログラミング教育や、ジェンダー平等といった記述が大幅に増えていて、当然のことながら昔と今とでは内容が大きく異なっています。

 そんななかで個人的に関心を持ったのが、小学校の算数。前回のブログでも取り上げた、メジャーリーグで活躍する大谷翔平投手を登場させた教科書が登場するそうです。その内容はというと、「打つ時の構えを単純な三角形に置き換えて体重のかけ方を考える」「対戦する打者の右方向への打球の割合を頭に入れる」と、彼の野球における談話を採り入れたものでした。

 算数になぜ野球? と思う子どももいるかもしれませんが、野球ってそもそも打率や球速など、数字と深い縁のあるスポーツです。大谷選手のこの言葉は、子どものときの学びが先々いろいろな形でものの考え方に生かされていることを示す、わかりやすい一例といっていいと思います。算数だけでなく、保健体育の授業で実際にバットを振ったりすればより実感が沸くことでしょう。子ども達の興味を引き、視野を広げ、相乗効果によって算数も体育も大好き。そんな子どもが増えていったらいいですね。

 この教科書は、5年生用。ほかにも同じ5年生の道徳では、映画「君の名は。」が取り上げられ、56年生用の図画工作ではアニメ「PUI PUI モルカー」を。また6年生の道徳では、いじめを題材にした内容の一部に、タレントの中川翔子さんのメッセージを掲載した教科書もあるそうです。高校では書道ⅢにYOASOBIの楽曲「群青」の歌詞作品、美術Ⅲで映画「竜とそばかすの姫」の一場面を取り上げたものなどがあり、今どきの話題をテーマにすることで学びを身近にし、自分事として考えさせようという意図があるように感じられます。

 それにしても、本当に時の変化は急速ですね。紙の教科書が当たり前の時代から、これとは別にデジタル教科書もどんどん使われています。実際に子どもたちに聴くと、デジタルと紙ではデジタル教科書のほうがいいという声がかなり多いとか。驚きと同時に、なるほどな~と唸らされました。もちろん紙は紙で良さがあると思うのですが、科目によっては厚くて重いからロッカーに「おきっぱ!」されかねず、「おきっぱ」された教科書はそのうちキレイなままスポイルされる・・・。そんな運命をたどった教科書がこれまでなんと多かったことか・・・。と、チコちゃん流見解で述べてみましたが、思い当たるのは私だけではないはず(笑)。

 双方の利点を生かし、その子に合った学びができればそれが一番ですが、さてこの先教科書はどうなっていくのでしょうか。部活で忙しい生徒さんも多いと思いますが、GWで普段よりちょっと時間があるという方は、「理想の教科書」について、親子間の話題の一つに取り上げてもいいかもしれませんね。

どうぞ、楽しく実りあるGWをお過ごしください。GWを終えると、間もなく夏服への「衣替え」ですよ~♪

 

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