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子どもへの接し方。柔道・古賀稔彦さんの講演会で目からうろこ!

前回ご紹介した「カンコー(菅公)学生服」の展示会では、来場した学校の先生向けに講演会が企画され、この日登壇したのはバルセロナ五輪柔道金メダリスト(アトランタ五輪銀)の古賀稔彦さんでした。当時24歳の好青年は、今月21日に早50歳。講演の冒頭で「金メダルは25年も前のことになり、当時のことはまったく記憶にございません!」と口にして、真面目な顔で聞き入ろうとしていた参加者を思い切り笑わせました。そう、古賀さんはその男っぷりもさることなら、ジョークの好きなとてもお茶目な人なんです。

 

講演は質問形式で行われ、バルセロナでは本番直前に大けがをしながらも、自分に嘘のない努力をしてきたことで100%自分を信じることができ、「不安はまったくなかった」。その後、指導者として金メダリストとなる谷本歩美選手を育てたときは、「最初に本人のいいところ、よさを伝えて自分の中にある可能性を自覚させる。そのうえで欠点を伝えると素直に受け入れる気持ちになり、克服のための努力につなげることができた」。欠点はやがて長所となり、こうして長所を増やしていくことが、夢の実現には何より不可欠だと言っていました。

 

現在、古賀さんは自宅で町道場「古賀塾」を開き、子どもたちの人間教育を主眼とした指導を行っています。学校の先生方を前に、そんな子どもへの接し方として、「100人いたら100人の個性がある。まずはその全員を受け止めることを一番に考え、それには指導者である自分の心の器を大きくすることが大事。そして、この子はこうだと決めつけるのでなく、人は必ず変われると思って接する。俺は変われるんだとその子に思わせることが、成長につながります」と、コメントしていました。

 

そして、これは面白い! と思ったのが、親の子どもに対する接し方の話です。子どものダメなところが見えたとき、「何でうちの子はこうなんだろう」と、つい嘆きがちになるのが親ですが、その考えを一捻りしましょうというのが古賀さんの考え方。「子どもは親のDNAを受け継いだだけ。自分のDNAと考えれば子どもに責任はないし、親が余計なストレスを感じることもない。そしてその先は、親が子どもと一緒になって共にいい方向へなおしていくようにする。僕は生徒の親御さんにそう話しています」。親子で並走することがやっぱり大切ってことですよね。目からうろこ。勉強になりました~。

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