学校行事と達成感
秋になり、体育祭(運動会)や文化祭、合唱コンや球技大会など行事が目白押しの学校も多いことと思います。2、3年前はコロナの影響で行事を中止せざるを得ず、当時の学生さんから「文化祭、ありませんでした」とか「修学旅行、行っていません」、「入学式もなかったスよ」などと聞くと、今となっては信じられない時間が本当にあったことを改めて実感します。
今は無事どの行事も行なわれ、本当によかった。でも、行事がなかった学生さんにとっては思い出を削られてしまったわけで、時を巻き戻してもう一度味わわせてあげたいと、そんな気持ちになります。もしタイムスリップして戻れるなら、どの行事を体感したいですか? 単純に、小・中・高でもう一度やってみたい学校行事は何でしょうか? 私的には体育祭かな~。狭い校庭で、この日ばかりは伝統行事の体育祭に全校生徒が燃えていました。遠い遠い、遠すぎる思い出です(笑)。
体育祭といえば、新聞の投書欄でこんな記事を見つけました。とある男子高校生の記事で、通っている県立高校の文化祭では来客を迎える入場門がシンボルで、なんと1,2年生の有志が1年間かけてそれを作ることになっているとか。今年のメンバーは総勢70名で、名づけて「門隊」。部活動とは異なる活動ながら本気度は高く、毎年有名な建築物をモチーフにした作品を作り上げるのだそうです。すごい!
今年モチーフにした作品は、北京の円形建築物「天壇祈念殿」。え? どんなのだっけと思い調べてみると、こちらは1998年に世界遺産に登録された建築物でした。いわずもがな、大作になるのは間違いありません。毎年先輩たちがすごい作品を仕上げていくから、前年より劣るものは作れないと、意地でもいいものにすべくトライしたことでしょう。
夏休みは毎日登校し、夜遅くまで作業。恐らく何度も試行錯誤を繰り返したと思います。高さは8メートルもあり、装飾が細かく作業工程を計画するだけでも大変。高校生でやれるのか!と思わず感嘆の声を上げてしまいました。そして、1年がかりの作品が完成したのは文化祭当日の開場30分前。どこまでもこだわり抜いた作品になったであろうと容易に想像でき、来場者は皆、とても感動して門をくぐったに違いありません。
学校ごとに行われる行事、各校スケール感は違いますが、こうした独自の取り組みがあるのはとてもいいですね。ここまでスケールが大きくなくても、何かをみんなでやり遂げたという感動は何ものにも代えがたいはず。学生さんにはぜひ、たくさんの体験を通して山ほどの達成感を味わってもらいたいものです。そして学生時代に限らず、長い人生の間で小さくていい、やった~という思いをたくさん手にできたら本当に幸せだろうなと思います。
さて、ユニスタ本社のある自由が丘は、今週末の13(日)、14日(祝)が毎年恒例の「女神祭り」です。駅を中心として円を描くように、あちこちでいろいろなイベント、また出店があって楽しいひと時を過ごせます。のぞみてみてはいかがでしょうか💛。