教育現場の苦悩に思いを馳せて、2024年お疲れ様
あっという間に年末。2024年ももうすぐ終わりです。皆さんにとって、今年はどんな1年でしたか?
12月に入って各放送局はいろいろな特番を組んでいますが、昨夜放映されたのが「印象に残るかつてのドラマ」。そのなかに、多くの人が知っている「金八先生」がありました。お~、あまりに懐かしい武田鉄矢さんの熱血先生姿。長い髪を振り乱し、時には怒鳴って、時には大泣き。生徒を抱きしめ、くさいセリフもなんのその。それが心に染みるのだから、当時のドラマはストレートでよかったな~と思ったりします。
でも今の教育現場では、金八先生のようにはなかなかいかないでしょうね。「いい先生」という定義がかなり変わった気がします。そして、その教育現場を見渡すと、大きく報道され問題視されているのが、教員志望者の激減。また、精神面を主とした体調不良による教員の大量退職。以前から言われていましたが、その数字を見てあらためて驚いてしまいました。残業ばかりの毎日は、本当に大変です。
とくに小学校は、担任を持って朝からずっと各教科の授業。音楽や図工のときは離れられるにしても、何かあればその授業につき合うこともあるし、次の授業の準備に時間をかけるなんてなかなかできそうにありません。生徒一人ひとりへのきめ細やかな対応を求められているし、+保護者対応も必要です。希望をもって先生を志したのに、なぜその地から去らねばならないのか。悲しい現実ですが、何とかそれを食い止める策がないものかと考えてしまいます。
知人の知人の話ですが、都内の私立高校の非常勤講師をしている人が、「常勤の教員になると担任や部活を持たないといけない。授業のコマ数も多く、自分の時間を持つには非常勤講師が一番!」と言っていたとか。勝手な意見としては、担任や部活を持てるから先生って楽しいのでは・・・と思ったりするのですが、現実にはあまりのハードな毎日にそう考えるのも無理もない話なのかもしれません。
さらに言えば、逆に昨今の生徒は、卒業したのち、担任だった先生のことをあまり覚えていないという話も聞きました。これはとある高校の先生の話ですが、部活の顧問はもちろん覚えている。でも、担任の顔はしばらくすると忘れてしまう生徒がものすごく多い、と。当たらず触らずの関係が色濃く、言葉を変えれば恩師と言える人になかなか出会うことがない。それが今の教育現場だという話でした。
長い人生のなかで、恩師と言える人と出会えたならば、それはまさに宝物だと思います。何かあれば相談でき、何かあればその顔を思い出す。何気ない瞬間でいい、それが明日の活力になれば一番ですよね。卒業してみないと分からないとは思いますが、こんな現実を、今学校に通う学生さんはどう感じているでしょうか。年が明け、始業式で担任の先生の顔をまた違った感覚で見られたらいいのかな、なんて思います。
あ、ちょっと真面目過ぎる話になってしまったので、小さな感激の一コマをご紹介。先日のクリスマス、皆さんはケーキで楽しんだと思いますが、いやいや、この日我が家を尋ねてきた人が持ってきてくれたのが、このお菓子です。めちゃステキ。美味しそうでしょう。なので、御裾分けします(笑)。
さてユニスタも、12月28日(土)をもって本年の営業を終えます。この1年、皆様お世話になりました。次年度もどうぞよろしくお願いいたします!