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現代とリンクする場面が。再上映された「風の谷のナウシカ」

昨夜は夏休み恒例のジブリ作品がテレビ放映され、1988年に公開された「となりのトトロ」でした。30年以上前に制作されたものなのに、これほど色褪せないアニメも数少ないですよね。これまで20回以上テレビ放映もされてきたようです。とにかく登場するキャラクターがかわいいし、会話がとっても素敵。個人的に大好きなのが、例えばお父さんとメイちゃんのこんな会話です。

メイ:お父さん~、(引っ越してきたボロ家に)やっぱり何かいる~。

お父さん:そりゃあいいや。お父さん、お化けの出る家に住むのが夢だったんだ!

正確なセリフではないですが、お父さんのナイスな受け答え。お風呂の中でみんなでガハハハッと笑い、お化け(真っ黒クロスケ)を追い出しちゃうというシーンもいいですよね。

ところで、多くの人々がコロナの影響を受けた生活を送る中、映画館ではかつての人気作品が再上映されているのをご存じですか? 先日、娘は喜び勇んで「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」を見に行っていました。いずれも本人が生まれる前の作品なのでビデオでしか見せていませんでしたが、初めて劇場で鑑賞し、そのスケール感に感動していました。

そして、宮崎駿監督の最初の作品である「風の谷のナウシカ」では、驚きの発見があったそうです。コロナとの共存を余儀なくされた今の時代と、リンクする部分があったんです。物語の設定は産業文明が崩壊した千年後ですが、菌類に覆われた腐海と呼ばれる森で、ナウシカら人間が毒から身を守るためにマスクをしながら生き伸びていました。しかもそのシーンを、劇場内で全員がマスクをつけて鑑賞しているのです! はるか前の作品なのに、すでにマスクなしでは暮らせない未来の世界を予言していたかのようです。改めて大画面での映像を見て、娘はとてもびっくりしたと言っていました。

「風の谷のナウシカ」は自然と人との共存が主なテーマと思っていましたが、人の生き方そのものを問い、今が変わるべき時なのだと私たちに教えているような気がします。宮崎作品はやはり奥が深いです。学生さんは授業の遅れもあって勉強に追われているかと思いますが、たまには息抜きでこうした名作と言われる作品を見るのも悪くはないかもしれませんね。コロナと闘う今だからこそ、思うことがきっとたくさんありそうです。

猛暑日が続いています。熱中症はもちろん冷房による体の冷えなどにも気を付けて、皆さん、残りの夏を元気にお過ごしください。

 

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