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祝ご入学。ルピナスの花に迎えられて

桜が満開の入学式、久しぶりでしたね。新入生の皆さんやご家族にとって最高の写真が撮れた、理想の式典になったことでしょう。ただ多くの都立高で入学式のあった49日は、午前中はあいにくの雨。それも風が猛烈に強く、せっかくの入学式が・・・という天候でした。知人の娘さんは、ユニスタの担当校でもある都立雪谷へ進学。同校には正門をくぐった中庭に大きな桜の木がありますが、どんな記念の1枚が撮れたでしょうか。桜吹雪の舞うなか、思いがけないカットが撮れたのかもしれません。

 新入生の皆さん、いよいよ新しい学び舎での生活がスタートします。ユニスタの制服の着心地はいかがですか? 楽しいこと、苦しいこと、イロイロあると思いますが、その様子をいつも一番近くで見守っているのが制服です。そして、制服は生徒さんの一番の応援団です。つまずきそうになったらブレザーのボタンを握り締めるとか、ネクタイを結び直すとか、セーラー服のスカーフを静かに触るとか、何か心を整えるためのおまじないを決めると、もしかしたら小さな力を与えてくれるかもしれません。それがたとえ気のせいであったとしても、3年間苦楽を共にする制服です。ぜひ心をひとつにして、新しいステージでたくさんの思い出をつくってほしいと思います。

 ユニスタ本社の近くにある私立の自由ヶ丘学園高校は、共学化されて2年目の春。入口には立派なお花が生けられ、新入生を迎えていました。そして、ゲートの外にもたくさんの花が楽しそうに植えられており、こちらは道行く人をも楽しませています。そのなかで、ちょっと背の高い花に気づいた方はいらしたでしょうか。その花の名は「ルピナス」。個人的にその花を知ったのは娘がまだ幼かったときで、「ルピナスさん」というきれいな絵本を買ったのがきっかけでした。ストックにちょっと似た花でカラフルな色の種類がありとても存在感があります。ただ、実はこれまで本物を見たことがなく、花屋さんで売っている姿も見たことがありませんでした。

 ところが今年の2月! ルピナスの苗が園芸店に並んでいるのを発見。これがあの花!!と感激して、迷わず自転車に乗せることのできる量の10鉢ほどを買って帰宅しました。早速植え替えてルンルン気分でいたところ、自由ヶ丘学園の入り口にも植えられているではないですか! しかも10鉢どころではなく、たくさ~ん集合していてキレイなこと。時の経過に従って少し背が伸び、花を咲かせ、しかもしばらくすると横から新たな花をつけて増えていくのです。我が家の花も同様で、「一粒で二度おいしい」のお菓子のキャッチフレーズのような花なんです。

 絵本の「ルピナスさん」は、次のようなストーリーです。孤独で病弱なおばあさんが、自分の心を癒すために家の周りに花の種を撒き、元気になったあとは村全体を美しくするためにその花の種を買い集め、可能な限り歩いて撒いていきます。やがて村は子どもたちが楽しそうに駆け回れるほど美しい風景になり、さらにおばあさんは、今度は世の中を美しくするためにどうしたらいいかを死ぬまで考え続けます。

 その花が、ルピナス。絵は板に水彩絵の具で描き、色鉛筆でアクセントをつけるという独特の画法です。とてもやさしく、娘も大好きでした。満開の桜を謳歌した方も多いと思いますが、春はたくさんの花に出会える季節。次はこのルピナスという花をぜひ見つけ、物語に思いを馳せていただけたらなと思います。

絵本「ルピナスさん」

自由ヶ丘学園高校入口のルピナス

                                                                                                   

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