新入学の皆さま、おめでとうございます。新学期が始まりましたね。お手元に届いた真新しい制服の着心地はいかがですか？　毎日スッキリ着るためには、帰宅後すぐにハンガーにかけてシワ取りをすることが大切です。湿気もしっかりとっておくと、翌朝気持ちよく着られると思います。冬服の着用は、ひとまず夏の衣替え前の5月下旬ごろまでです。2か月もありませんので、ぜひ楽しんで着てくださいね。

 制服と同時に、新しく手渡されるのが教科書です。制服も学ラン・セーラーから男女ともにブレザー化する学校が増えたり、デザインにも工夫を凝らすなど進化を続けていますが、ご時世に合わせて的確に内容を精査しなければならないのが教科書です。恥ずかしながら自分の娘が高校生のとき（もう数年前）、英語の教科書を見て驚きました。複数冊あるうえに、厚みもある。しかも長文の連続で、何がテーマで何を習っているのかがわからない。親としてとても情けない思いをしました。昔とはゼンゼン違う･･･。その一言に尽きました。

 新入学の皆さんは、今どきの立派な教科書を手にしてどんな感想を持ちましたか？　おもしろいな！　内容濃いな！　え、ここまで読まんといかんの？　難し～、やべ～。きっといろいろあるでしょうね。全教科とももちろんがんばらないといけませんが、得意不得意があるのは当たり前です。これはある人の例ですが、学生時代は勉強が苦手で、そんなときにお母さんが「何か1教科でいいから好きな教科を見つけて頑張りなさい」と言ったそうです。

 そこでその人は、この教科だけはと選んだ１つをとことん頑張った末、学年で上位をキープ。あとは情けないほどの成績だったそうですが、大学を経て現在は塾を主宰するまでになりました。「自信のある教科が１つでもあるとそれは自信につながり、自己肯定感を高めることができるんだよね」と、その人。「全部ダメだと学校もつまらなかったけど、１つ自信を持てたことで3年間楽しく過ごせた」とも言っていました。

 日本の子どもは自己肯定感が低いと言われています。みんなそれぞれいいところがあるのに、それはとても悲しい現実です。「世界に一つだけの花」である自分を大切にして、焦らず足元を踏み固めていってほしい。1教科がんばれば、そのうちさらに２つ、３つと得意が増えていくかもしれません。それは勉強に限らず、身の回りにある何でもいいと思います。学生の皆さん、勉強に部活に、そして自分のやりたいことをマイペースで、精いっぱいがんばっていってくださいね。