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秋の読書週間。街の本屋さんが消えていく・・・

11月も後半に入りましたが、秋深まる・・・というよりは、日差しが強く本当に暖かで過ごしやすい日が続いていますね。秋はサッカーやラグビーなど全国大会出場をかけた地区大会が行われますが、これまで当たり前に用意していたロングのダウンジャケットなどは活躍の場を失っている感じ。フィールドはむしろ暑く、暑さによる疲労も予想外にあったのではないでしょうか。

 と、前置きはこれくらいにして、今月24日までが「秋の読書推進月間」です。書店では著者を招いてのイベントなどがあったりしますが、昨今言われているのが書店の閉鎖、減少です。何でも全国の書店数は、ここ20年足らずの間に8000店近くも減少し、現在は11000店弱くらいだそうです。とくにおじさん、おばさんが営業している街の小さな書店は、気づけばいつの間にかシャッターが閉まり、別のお店に。子どもの頃に通ったのにな・・・と複雑な思いになった人も少なくないと思います。

 ユニスタ本店のある自由が丘の駅前には、古くからある書店さんがあります。周りはどんどんお店が変わる中、建物はまったく変わらず営業しています。だいぶ前ですが何かのご縁でお店の方にお話を聞いたことがあり、「書店は1冊売っても売り上げ額が決まっているので大儲けすることはなく、本当にいつ辞めてもいい状態」とおっしゃっていました。私の父はこの書店で、立ち読みしながら最後には複数冊購入する常連客で、今は高齢で行かれなくなりましたが、かつては日々の生活を潤す大切なお店でした。

 この書店は特徴を出すため2Fに学生、一般向けの学習参考書、指導書を多数揃えており、利用している人は多いと思います。かつては駅横のビルの中にも書店があり、当時はこちらがその参考書を主に扱う書店でした。高校生のころ、ここで売っている教科書ガイド(問題の答えが載っている)を買って、何とか授業をクリア、というかスルーしていたのはこの私。あ~、お世話になりました。

 今の時代、ゆっくり本屋に立ち寄って好みの本を探すなんて余裕はなかなかないのかもしれませんが、大きな駅やショッピングモールなどの中には必ず本屋さんがあります。出店も加速している気がします。何と言っても品揃えが驚くほどで、文具もあって思わず立ち寄りたくなりますよね。土日は結構な混雑です。

 でも、毎度ここに通うのは大変。やっぱり小さな街にも本屋さんはあってほしい。現実には、書店ゼロの自治体が全体の30%近くになっているとか。確かに今はアマゾンでポチっと押せば欲しいと思う本はすぐに買える時代です。しかも、中古も扱うので安く買えるのはとてもありがたい。それはそれで利用価値がありますが、時には書店で本を探す楽しみ、あわよくば店主とか顔なじみになっておすすめの本を聞く・・・なんて生活も大切にできたらいいんだろうなと思います。

 と、本離れの話をしましたが、今学校では図書に力を入れていて、多くが図書支援員さんを常駐させています。ある小学校の先生に聞いたところ、その結果、休み時間になると図書室は黒山の人だかり。奪い合うように本を見ているそうです。先生曰く、「子どもは知りたがりで興味をどんどん広げていく。みんな本が大好きです」。

 そうか~。子どもは本が大好きで、彼らのためにも書店は必要。そして、何でも携帯やPCに頼りがちな大人こそ問題なんだな、とつらつら思った次第です。

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