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職人の手により高い技術で作られる、日本製の学生コート

通学コートが欲しくなる季節になってきました。スクールコートの専門メーカーとして、創業55年の歴史を誇るのは、栃木に本社および製造工場を持つ㈱ユースです。定番のPコートやダッフルコートは、これまで多くの学生たちに愛用されましたが、先日、この目でコートができる工程を見たいと、工場へ見学に行ってきました。

 

量産される定番のコートは中国の工場で作られますが、各学校指定のオリジナルコート類は、今も国内の自社工場で生産されているんです。手触りのよいロール状になった生地が室内にたくさん置かれ、まずはその生地を自動で裁断するのが「キャム(computer-aided manufacturingの略)」です。必要なデータをもとにコンピューターが機械を制御。生地にできるだけロスを出さないよう、1枚のコートに必要な型を、大きな生地から正確にカットしていきます。

 

その様子にひたすら感動を覚えながら次の工程を見ると、そこからは完全なる手作業です。襟など必要なか所に芯を入れる作業では、2人の女性が休みなく手を動かしていました。そして、縫製の段階に入ると、ミシンを使ってそれぞれが担当する部分をリズムよく縫っていきます。たくさんの女性が同時にミシンと向き合う光景は、昭和の時代を思わせる地味で派手さのないもの。高い技術とともに、こうしてコツコツと地道に進める作業を経て、質のいいコートが仕上がっていくのですよね。

 

生地が裁断され、縫製され、最後に製品として工場から学生さんの手元へ送られていきます。日本製で、しかもこんなに丁寧に作られて、それを知ったら大事にしないわけにはいきませんね。こちらの工場では全国の私学を中心に何種類ものコートが製造され、中には小学生用のコートもありました。小さくて、何とも言えずかわいいコートです。ちなみにコートは地域によって出る色やタイプが異なり、場所によってはグレーのコートばかり出るところもあるそうですよ! 次回はコートの素材やデザインについて、お話したいと思います。

キャムでパーツに裁断

まさに職人の手作業です

 

 

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