職場体験レポート➁
夏休み、真っただ中。本日は前回に引き続いて、7月に行った中学生による「職場体験」レポートの2回目です! 中学生になると、大方2年生と3年生でそれぞれ1回ずつ、近くの企業やお店の協力を得てお仕事体験をするのが通常かと思います。もうだいぶ前の話ですが、我が娘は2年生のときは動物病院で。3年生では人気の菓子店で体験させてもらいました。動物病院では先生が診察の合間にいろいろ教えてくれ、動物が好きな娘は緊張しつつも楽しい時間だったようです。でも、菓子店ではそうもいかず。あの美しく綺麗なお菓子が生み出される背景には、生ものを扱い、また開店時間までに必要な数を店頭に揃えなければいけないという緊迫感から、そこはまさに戦場。「働くって大変・・・」と、帰宅して開口一番、そう言ってため息をついていたことを覚えています。
さて、ユニスタで働いてくれた中学生はどうだったでしょうか。7月は、すでに新入生向け夏のアイテムの納品も終え、1月から続いた怒涛の日々にようやく一区切りついた時期。社員一同、ホッとして気が抜けている(!?)ところに、フレッシュな風を送り入れてくれたのが、大田区立大森第六中学校の生徒さん3人です。今、実際に制服を着て過ごしている若い世代の人に、制服業者として何を伝え、何を感じ取ってもらうべきなのか。職場体験は私たち企業側にとっても、仕事について一から考え直す貴重な機会になるといっても過言ではありません。
生徒さんに実際に行ってもらった作業は、店内のお掃除から。それが終わると、店内には各学校の制服、体操服のサンプルが所狭しと並べられています。新入生向けの販売を終えすべてクリーニングを行ったあとだったので、それら1枚1枚に改めてサイズ表示の札をつけ、さらに学校別の棚に収納する作業をしてもらいました。同じ大きさにきちんと畳んで見栄えよく収納するって、簡単そうで意外に手間のかかるものです。
次に各学校の制服を手に取って、ブラッシングです。試着用の制服はサイズ別に取り揃えているので、1校につき複数枚あります。よって、こちらも1着1着ブラシを丁寧にかけていきます。日頃制服を着用している際も、こうしてブラッシングを定期的に行うとツヤがでて持ちもよくなります。そのような管理の仕方も同時にお話ししていきました。
このとき3人の生徒さんには、制服といってもいろいろなデザインがあることを実感してもらえたのではないかと思います。ブレザーは大方紺色ですが、紺といってもさまざま。青に近かったり、黒に近かったり。また素材の違いで色の印象も変わりますし、細かなデザインの違いによっても全体の雰囲気が変わってきます。高校に進学する際はこんな制服の学校がいいなと、そんなことも密かに思い描いていたことでしょう。
ユニスタでは、そんな制服についての知識を少しでも得てもらえたらと、制服の歴史や、工場での製造工程、また販売に至るまでを解説した資料を制作しました。世界にはどんな制服があるか。もっとも古い学校の制服はどんなスタイルか。また、日本の学生さんが着用する制服がどこでどのように作られていくのかなど、一連の流れを写真と文章でまとめたものです。それを見ながら、すべて国内生産であり、1着ずつ人の手によって丁寧に作られていることを知ってもらいました。結果、制服に対するイメージがちょっと変わったのではないかと思っています。
さて、この先はいよいよ職場体験の終盤です。その様子についてはまた次回レポートしますね! ぜひ、お読みください。