朝晩はようやく涼しい風を感じることができ、ホッとする思いですね。一昨日は中秋の名月で、昨晩も美しく空に浮かんでいました。思わず手を合わせ「〇〇できますように･･･」なんてお願いをしてしまいましたが、皆さんはどんな思いで輝く月を見つめましたか？

 さて、インフルエンザが猛威を振るっています。9月に入ってそんな話を学校関係者から聞いていましたが、先日はとある都立高校の運動会に200名もの欠席者が出たと先生から聞き、驚きを隠せませんでした。全校生徒約900名のこの学校の秋の運動会は、地域の人々もよく知る名物イベントで、危険だと言われて中止されることが増えている騎馬戦や棒倒しなどを、変わらず実行しているんです。

 その迫力たるや凄まじく、マジに本気と本気のぶつかり合い。勉強にも部活にも本気で向き合う学校らしく、誰もがひるんだりしていません。もちろん、そのおかげで捻挫したとか、擦りむいたとか多少の怪我はあるかもしれませんが、そんなことで文句をいう生徒はゼロ。本気勝負をとことんやって、終わったあとは爽やかな笑顔。そして彼らは、また翌日から通常の学校生活に挑んでいくわけです。

 そんなイベントに、インフルのおかげで出られなかったなんて･･･。これはあまりにもかわいそう。応援合戦も素晴らしく、準備万端で臨むはずが当日欠席とは、当人ならずも保護者の方も残念でたまらなかったことと思います。しかも、今の3年生はコロナ禍で高校入学当時から少なからずの制限のなかで学校生活を送ってきました。ようやく解放されたのに、ここにきてインフルとは怒りの矛先が見つかりません。「たぶんインフルかもと思いながら、当日無理やり出て来た生徒もいるんじゃないかな」と、先生。出たい気持ちも十分理解できるから、そこは目をつぶって･･･の思いだったのでしょう。

 そして、しわ寄せはその直後に開催された文化祭にも。欠席者が多く、ついには学校閉鎖にまで発展。あげく、中学生が多数学校見学にやってくる文化祭を、わずか２日で準備して開催したそうです。聞いたところによると野球部の秋の公式戦も、欠席者続出でレギュラーメンバーが揃わないなか、とある試合は13人で戦ったと言っていました。それでも勝ったというから本当に立派！　です。

 インフルの本格的な広がりは、気温の下がるこれからです。予防接種は前倒しで受けられるようですので、受験生の方などは1回でなく2回接種もありですね。インフルに気を取られていると、今度はまたコロナ蔓延もありえるかも･･･。実際、周りでポツポツとコロナ感染が出ていて、「熱が出て3日寝ていた～」とか「のどが最悪･･･」といった声をあらためて耳にしています。

 手洗い、マスクなど、自分で取れる防御は必要に応じて早めに取りながら、食欲の秋です！　心身ともに元気で過ごしたいですね。